トラブルを防ぐ会話術｜セラピスト視点で語る“安心感を作る言葉の技術”

そんな新人さんにも、経験者にも役立つ内容です。

1. 最初の5分で安心感を作る基本フレーズ

最初の会話は、トラブル防止の“最重要ポイント”。
意図的に安全性の高い言葉を選ぶだけで、お客様の期待値を健全なラインへ整えることができます。

✔ お客様の不安を消す言葉

• 「今日はお疲れの場所をしっかりケアさせていただきますね」
• 「強さや触れ方など、遠慮なくおっしゃってくださいね」
• 「施術中も気になる点があればすぐに調整します」

→“あなたの身体ケアが目的です”と自然に伝わる言い方が効果的。

✔ 過度な期待を防ぐフレーズ

• 「今日はリラックスを最優先に施術させていただきますね」
• 「無理な姿勢や負担のかかる体勢は避けて進めますね」

※“施術目的の明確化”はトラブル防止に絶大な効果。

2. 境界線を曖昧にしない会話術

お互いにとって安全に楽しむためには、境界線を曖昧にしない言い回しが必要です。

✔ 明るく丁寧に「NO」を伝える方法

• 「その行為はコースに含まれていないので、できる範囲で心地よくケアさせていただきますね」
• 「安全のため、その姿勢は控えさせていただいています。他の方法でリラックスしていただきますね」

ポイント：否定は必ず“代わりの提案”とセットにする。

3. LINE・DMなど外部連絡でのトラブル回避術

外部連絡は誤解が起きやすい部分。
SNSコミュニケーションの最適解は、“営業としての距離感”を保つこと。

✔ 誤解を生まない定型フレーズ

• 「ご予約やご質問はこちらからお気軽にどうぞ」
• 「返信は営業時間内でさせていただきますね」

個人的な私生活に踏み込ませないフレーズ設計が重要。

4. 施術中に雰囲気が“危ない方向”に行く前の会話術

施術中の雰囲気がずれそうな瞬間に備える会話術は、プロのセラピストほど磨いています。

✔ 空気を和らげつつリセットする言葉

• 「肩まわり、少し張ってますね。強さはこのくらいで大丈夫ですか？」
• 「呼吸を整えて、ゆっくりリラックスしていきましょうね」

→ 身体の話に戻す＝安全に軌道修正

5. 会話で“線引き”するのが難しい時の鉄板フレーズ

新人さんが困りやすいのが、「なんとなく距離が縮まりすぎた時」。
そんな時のプロフレーズを紹介します。

✔ フレンドリーとプロのバランスを保つ言葉

• 「そう言っていただけて嬉しいです！施術、もっと丁寧にがんばりますね」
• 「お店にも伝えておきますね。励みになります！」

→ 個人への好意ではなく“仕事の評価”へ変換するのがコツ。

6. まとめ：会話術は“身を守りつつ好印象を残す”技術

トラブルを防ぐ会話術は、
自分を守る・お客様に誤解を与えない・安心を提供する
すべてに直結します。